おかわりください

観劇したりイベントにいったりの記録です。基本的に自分メモ

あなたに会うための最果て・フォトシネマ朗読劇「最果てリストランテ」1/7@浜離宮朝日ホール

今年の観劇初めがこちらでした。現場初めは前日の翔さんのバーイベ。

www.photocinema.net
2月公演がまだあるので公式さんをぺたり。白シャツ!!ていう嫌いな人いる??っていうビジュアル展開しているので是非見てください。翔さん!!かっこいいしかっわいい!!
私が見たのは1/7の夜の部(この日は夜のみ)富田翔さんのお誕生日の回でした。
アフトで翔さんのおたおめお祝いができたので良かった~!帰りの新幹線があったのでその後風のようにダッシュで走り抜けましたけど、浜離宮朝日ホールの良い所は場所柄かタクシーが数台は客待ちしているところです。私調べによると最短16分で東京駅行けます。

 

 


ここのところ朗読劇に御縁があるトキのおたくですけれど「フォトシネマ朗読劇」とはなんぞや??となりました。何となく調べていったら、村井君が初演をやっていて映画化もするんですね。ほえ~!ってなったのと初演の記事を見て何となくイメージをつけて行ったら、このフォトシネマの部分が好みでした。
舞台装置としてはシンプルで(そもそも朗読劇だから)スタンドマイク、椅子、お水を置いてあるテーブル、そして舞台後ろにスクリーン。
このスクリーンに時折映し出されるのが飯テロです。
リストランテとタイトルに入っているように幾つかの食事が出てきます。演じられている俳優さん達は朗読劇であるので小物やお皿、器、お箸などは無しに身振り手振りと自分の食べている時の音などで食べてくれますが、後ろのスクリーンにはそのメニュー、飯テロが映し出されます。この写真が凄く好きなティストだった。何というか好みの素材屋さんみつけたー!みたいな気持ちになりました。
飯テロというのを見かけていたので入る前にお友達と会う予定の中でしっかりカレーを食べたんですが*1正解でした。何も食べてないで言ったらおそらく三つ目の話あたりでお腹がぐうぐう鳴っていた…。あとカレーは出てこなかった。
お話自体はまあその、なんていうか割と見聞きした事あるよね、っていうものではあるのだけれど、私の大好きな「もうひとつ後ろに話がひとつある」というパターンなのと演者さん達の真っ直ぐな演技でとても好ましく見れました。これは複数、そして他の人でも見たいやつ。おそらくどのパターンでも、この役をやる人は…って自動的に振り分けが決まっている。
翔さんが演じたのがメインの沖田さん。屋台のラーメン屋の大将。やくざみの強い警察官でした。
沖田さんはストーリーテラーというか導入部を担っているので各セクションの話の冒頭で、こう意味ありげな言葉、その話のポイントとなる部分を告げてくれます。もう大体ここでお答え出てますねー!っていう冒頭に作者の言いたいことがあるというのも好きなパターンだったりするので良かったし、この冒頭が全部繋がっているんじゃん…って途中でなり、最後の話の冒頭が海の底のようなナレだった時大好きボタンを沢山押しました。

話があちこちに飛びますが、ここからはネタバレガンガン見た人にしか分からない固有名詞がんがんです。
話は

1野村兄弟
2宮田
小鉄
4杉村と直人
5沖田とハン
の5つで構成されています。3の小鉄が今回新しく追加されたそうです。
結論を先に言うと「沖田さんとハンくんの30年の話」だった。
三途の川を渡る前に訪れる事が出来るリストランテにいる、案内人のようなハンくんは自分の記憶がない。訪れる人の事は名前も、その人が好きなものも、食べたいものも分かるのに自分の事だけが分からなかった。
訪れるお客さんが会いたい人と最後の晩餐をするのをアテンドしサーブするハンくんの所に沖田さんがある日やってくるのが最後のお話になりますが、最果てにあるリストランテにやってくるということは沖田さんはもう死んでしまっているということです。沖田さんの会いたい、最後に一緒に思い出のメニューを囲みたい相手はハンくんだった。
野村兄弟がそうだったように最後沖田さんとハン君は一緒にリストランテを出ていきます。ハンくんは沖田さんが来るのを待っていたのかもしれないし、戻る選択肢を自分で断ったのかもしれない。
ハンくんと沖田さんの関係性のあれそれが1~4にも少しずつ出てきます。分かりやすいのは3の小鉄小鉄は猫です。猫と人間は言葉が通じない。それがリストランテにやってきた時には話す事ができる。小鉄の話の冒頭で沖田さんが言います

「誰かが言った。言語によるコミュニケーションだけでは絆は生まれない。と。言葉が通じることは意思疎通が速やかになる。しかし、意思疎通が出来るということだけでは両者の間に何も生まれない。たとえ、言葉が通じなくとも相手を思いやる気持ちがあれば、ゆっくりだが強固な絆を作り上げる事が出来る」

これ、小鉄とご主人のことだ!って話を聞きながら思っていたのだけれど、沖田さんのハンくんの話になった途端に「沖田さんのハンくんのことでもあったの!!」って綺麗に落とし込めたのがすごく気持ちよかったですね。そう考えたら他の冒頭も全部沖田さんとハンくんの話であって、よくできてる~!!!
言葉通じなくても強い絆を持つことが出来た沖田さんとハンくん。ハンくんが事故にあい30年間眠り続けていることが明かされましたが沖田さん30年延命措置したの…って言葉を飲んでしまった。生きていて欲しかったんだねえ…。この言葉によるコミュニケーション~の部分でもうひとつなるほどーとなったのは韓国の方がハンくんを演じられている意味合いでした。何でなんだろって思ったらそういうことかー!と。
あと沖田さんは途中まで若い感じなんですけどリストランテにやってくる時は30年経過しているのでおじさんというかもう初老以降って雰囲気で、そうなった時に翔さんのキャスティングなるほどすぎた。刀ステ義伝の政宗様もそうだけれど、若いはつらつ期から晩年まで演じれないといけない訳ですよー。あと人たらしの大将。あぁいうの本当上手い。
最後の沖田さんのターン以外はそこまで出番が多い訳ではないけれど、佇んでいる時のお顔が綺麗でした。ありがとうございました。

自分が最後に会いたい、最後に何か食べる時に会いたい人っているかなあ…って考えたら特に浮かばない2019年初頭だったのですが、最後沖田さんとハンくんが揃って出ていく事が出来て良かったなあ…としみじみしてしまった。ハンくんにとっての最果てリストランテは沖田さんが来るまで待っている場所であったのかもしれない。

朗読劇だと椅子に座ってのことが多いけれど、この朗読劇は話す人はマイクの前に経ちます。それ以外は座っていて、出番がくるとスッ…と立ってそこにいる。位置も変わったりもする。落ち着いた雰囲気の中で、白シャツ黒パンツという素敵なビズで届けてもらえる素敵なフォトシネマ朗読劇でした…。2月の公演はこれからですし平日19時という行きやすい設定なので興味がある方はぜひ…富田翔さんは私のホストちゃんの最中に2月4日19時公演に沖田さんするよ!!!!バレンタインのチョコかわりにどうですか!!!ダイマ

いやー本当に笑いに笑って最後背筋が伸びた前日のバーイベから一転、あぁ、翔さんの演技が好きだなあ…っていうのを観れてすごく幸せな気持ちになりました。
今年も色々見れたら嬉しいです。








って、ここまではまあこう普通なんですけど(?)とりあえず、叫びたい事が最後にあるんだ…私が見た日が最初で最後だった佐藤永典くん。さとちゃんの事を言わせてくれ!!
どぎついネタバレだ!!!!NETABARE!!!!!

 


わーー!さとちゃん久しぶりーー!この前イケヴァンのクリパお疲れさまーー!となっていた私。
一番最初の野村兄弟の話でいきなり

「兄が体を売りました」
と言われ?!?!?!唐突だな????ってなっていたらその兄がさとちゃんだった!!!!
更にさとちゃん、小鉄(ねこ)もやったんだけど、小鉄のターンが始まる前に猫耳を取り出してつけ出して、また私の脳内???!!!?!!?ってなっていたら小鉄だったし、小鉄、初めての交尾失敗したとか言うし、なんなら演技中にさとちゃん猫耳落としたし!!!!
さらにさとちゃんのもう一役は甲子園を目指そうぜ!!ってしていたライバルが交通事故で再起不能になって立ち直れなくなって自殺してしまった…というてんてんてんこ盛り盛りだった。
いやーーこれはすごい、これは一日だけでもさとちゃんの役のパターンを推しがやったら絶対見ないとだめだし私は翔さんの小鉄も見たいです。

 
楽しい観劇初めでした。

*1:今考えたら観劇前にカレーって