おかわりください

観劇したりイベントにいったりの記録です。基本的に自分メモ

刀ステ・悲伝のメモ(if)

ネタバレがあります。

 

 

最近ちょっとあちこちで媒体変えて書いているのはその時に一番書きやすいもの(スマホとかPCとか)が環境で違うからなのでいずれこちらに整理しようとは思っています。

今ちょっと思いついたifをメモしておく。

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スキンケアメモ2018夏

 

前回書いたのはこちら。

 

otterpika.hatenablog.com

変わっている部分も変わってない部分もあるのだけど最近ベースメイクを一新したのもあって備忘録。

洗顔剤→まだ前回のM&Wのボタニカル石鹸の酒粕が終わってない。あと少しで終わりそうなのでどうするかなと思ったら同じM&Wのヘチマオレンジが出てきたので次はそれに行きたいのだけど今出てるミント塩使ってみたくてたまらない…数量限定だと…買っておくか…こうして終わらない固形石鹸の道が伸びる。

メイク落とし→変わりなし。PONDS。洗面台にはふき取るタイプ。これで馴染ませて落とした後に上の石鹸で洗うともちもち。お風呂場には洗い流すタイプを置いてマッサージ兼ねてやってます。もちもち。透明感はまだ道が遠いけどもちもちはしている。【求】透明感

化粧水→

www.clinique.jp 新導入。ファンデを合わせてもらった時に割と多目のサンプルをもらい良かったのでもう一回お粉を買いに行ったときに導入。くすみとり~透明感~
透明感が欲しい妖怪になってますけどBAさんが「今使ってるものはやめないでいいですよ」と言ってくれたのも良かったです。
乳液→無印 まだ終わってない。その前にオールインワンジェル使っていたのでしばらく使ってなかったのもあるんですが、上記のクリニークさんを導入したのでオールインワン終わったから無印乳液を使い切ると頑張って使っています。

ベースメイク→

www.clinique.jp今年の春終わりくらいからこちらを使い出しました。それまでADDICTIONの使っていたんだけど、カバー力というか元気!!って感じの肌になりたくてあれこれ調べてクリニーク試してみたいなと思ってTUしてもらったら馴染み良かった。
「透明感と元気!な感じが欲しいです」というあほみたいな私のリクエストに選んでもらったのがこちらです。これだけだと元気!!って感じになるんだけどお粉つけると落ち着いてさらさらして透明感出る(当社比)
色味が色々あるのでその人にあったものを選んでもらうとなじみがいい色が見つかるのだと思う。

粉→

www.clinique.jp
今の推し。最強に推してる。
さらさらの使用感で何故か分からないけどすーっとする感じがあるのでこの時期にうってつけ。透明感とさらさら感が出る。上記のリキッドとも相性抜群。
難を言えば粒子が細かいのでふわふわ~って飛びます。BAさんにもそう言われていたので、最初に貼ってあるシールに切り目を入れるか、蓋に取るかでした方がいいかもとのことで今は蓋に取って使用。化粧持ちもよくしてくれます。
暫く推します。
ちゃんとメイクしなくてもいいような時は下地とこの粉だけで済ませてます。さらさら~。
持ち運び用のブレストパウダーは今使ってるREVLONのが底が見えてきたので何か別のを試したいところ。

アイライナー→


安室ちゃん~!!!安室ちゃんコラボのアイカラーパレットどこでも即日完売していてすごい…
リキッドアイライナーを使っている理由は「折れない」からです…よく折るからリキッドにしたら折れないじゃん…てなったという不器用な理由。
ETOVSのカーキが欲しいなあと思っていたのですけどお値段結構するんだよねと思ったたらViseeが出してくれた―!黒だと強すぎるのでカーキとネイビー使ってる。ネイビーすごく好き。

その他→

シートマスクは頂きものとかを何でも使うんだけど両親が旅行のお土産にってくれたルルルンの地域限定のやつが最近とても気に入ってるので大事に使ってます。瀬戸内レモン…透明感だって!!

lululun.com

前に北海道に行った時に北海道限定のさとうきびのを友人へのお土産にしたんだけどこれ貰うと結構嬉しいです…秋口からあっちこち行くのである所だったら買おう~


こんな感じです。

クリニークではグロスも新調したのだけど、久しぶりにベースメイクを変えて分かったのがメイク用品って新しい物がバンバン出ていて、新しい物を使ったほうが「今風の顔、色」になる。当たり前なんだけど、ベースメイクの方がそれが顕著だなあと思った。そんなに毎日がっつりメイクしないのでそこまで極端に減らないのもあってちまちま使っていることが多かったけど、どんどん新しい物が出る=改良されて良いものなのだと思うのでこの辺は自分の年齢とかと付き合いながらその時にいいなーというのを見つけていくのも楽しいなと思いました。
あと潜水法をするとメイク落ちないっていうの試してみたんですけど洗面台に水張って顔を沈めている自分がやばかったですね。メイク持ちは良かったのでおとなしくアベンヌぷしゅーしてるけど今日は朝から暑くて耐えられねーわこれはとなった時には水に潜ると涼しくなっていいです。

 

2018.6月の記録

刀ステしか見てない!!!~完~

 

って何も記録にならないので刀ステの事でちょっと備忘録。
チケットの事とかも含まれます。

今回の刀ステ、東京が凱旋合わせて3回あると言う中で明治座があったのでとにかく明治座で見たいー!って明治座に全部!って初日でも座長おたおめでも明治座楽でもない日に円盤先行いれたのに全部外れたんですね。
悲しみのあまりこの辺で一回「まあ、推しがいないという事のお気持ちが伝わりましたか」となりましたけどここであきらめてる場合ではないので胸を叩いて仲間を呼んで申し込みしたら明治座がピーッ枚当たりました…おい、何でだ…円盤先行で当ててくれや…と思いつつ…
あと全部かけて外した時の悲しさ半端ないから青年館にも幾つか入れておこうかと思った青年館も当たりました…なんだよ…。一般で銀劇が取れたのでこれで東京三か所見れるからよしよーし初日は中継で見よう!とその時までの私は思ってたんですよ…

 

で、初日中継で見てがん!!ってなって、明治座で見てぐわっ!!!ってなってそこから友達と毎日話して

「どうしよう、京都行こうかなあ…どう思う」

「いいと思う。私も増やそうかな」
「もっと見たくなっちゃうよね」

「誰か持ってないか聞いてみようかなあ」

大体こんな会話をしていたらチケットあるよーって言われたわけです…あ、行く、行きます!って決めたのは京都折り返しのあたりのチケットを友人が回してくれたから。丁度職場で欠勤者が出た穴を埋めなくてはいけなくて仕事が休めなかったので後半に代休取れるようにシフトを調整して交通手段を確認したら東京に行くよりも安かった。
これは仙台空港LCCが飛んでいるからと曜日の関係ですがまさかの安さですぐ抑えたところで、機材席開放のお知らせがくる。取れる。
この時点でわっふわっふしていた所であの地震があった訳です。
先日の北九州もそうですけれどこればかりは何ともしがたいと思いつつ、この辺のライフハックというか大丈夫かそうでないかと線引きみたいなものが(あくまでこちら側の)東日本大震災でついてしまったので、情報を集めながら一週間後なら大丈夫そうだなという判断をしました。この辺本当経験値でしかないから説明とかもしにくいし人によってしまうだろうなと思う。なので誰の何の参考にもならない。
そして無事に京都に行き、持っているチケット+当日券が当たるという僥倖に見舞われました。友達に「知ってた」「うける」「笑える」「マチソワがんばー!」など言われる私の剛腕っぷり。当日券当選!!の画面強すぎて御守にしている。
当日券当たったので行こうと思っていた所には行けなかったけれどぎゅっぎゅとつまった密度で連続して見れたのすごい良かったです。感情を整理しきれない内にまたどん!て観ると重ね付けみたいに(?)染みてくる。
公演終わりに空港までのリムジンバスに乗ったら私一人しかいなくてどうしようかと思ったけどそれを含めて楽しい遠征でした。やっと遠征出来た感じが凄くある。*1
なお明治座後にもっと見たいね、と話していた友人も「チケット譲ってもらった。京都行く」と別日程で京都行っています。友達の輪!!

非伝について書いていた記事を飛ばしてしまったのでまた書くとは思うのですが、明治座で見た6/6が凄く良かったので行こう!もっと見なきゃいけない!と思って決めた京都公演が本当に良くなっていたのでぎゅっと胸のあたり思いきり殴られたみたいになった。
京都24日夜が凄い良かったんだ…何だったんだろうなあ…。どこがとか具体的には言えないのですけど、骨喰が凄くよくて今日は何だかばみたんで泣いてしまう…っておいおいしてたら最後の最後で山姥切と三日月に殴られた。
ずーっとぐるぐる考えている。考えれば考える程幸せになって欲しいと思うのだけれど、私はあの話を悲しいとは思っていないし少なくとも三日月はとても満足している話だと思っている。それが全員一致の大団円ではないだけで。
美しいはつよい。つよいものはうつくしい。そしてどこかさびしい。
もう少ししたらまた見に行く事が出来るのを楽しみに今日もチケットの申し込みを粛々とするのです。

*1:東京は遠征には入りません

舞台刀剣乱舞:結いの目の不如帰・ネタバレあり雑感

ネタバレがもりもりもりしてるし感情論がメインなので構造的な考察はしていませんのでどうぞよしなに。
ゲームの事とか自分の刀剣乱舞解釈とか色々ごっちゃごちゃ。妄想も大分含んでる。

 

 

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2018.5月の記録

先日書いたスポーツの推しが無事に現役引退しました。無事、なのかどうかは分からないけれどシーズン終了しました。最後は自分の手で得点を決めてそれを会場の人達が喜んでくれていたのが分かっておんおん泣きました。以前一緒のチームにいた人が相手方にいたのですが、最後の得点が決まった瞬間飛び上がって喜んでいて、いや君は敵なんだが、とほっこりした気持ちに。ありがとう。
そして毎週のように引退特集を組まれており…私が応援している人の内で一番世間的には名前が知られてない人が一番このひと月電波に乗ったという異常事態。本人はあっけらかんと次のステップへ進み休む間もなく仕事をしひとつ大きな成果を出したお知らせが来てスーパーガッツポーズ!!
あと数か月したら開幕する新しいシーズンではもうユニフォーム姿を見ないのだなあと少ししょんぼりしてるけれどそれどころではないのだ。


そんな5月。仕事もひいひい言っているので現場は少ないです。気持ちとスケジュールの折り合いがあまりつかないだろうな、と上記の理由から分かっていたのであまり頑張らないでいました。

 

〇 編集長シリーズ・荒牧慶彦「challenge」校了紙お渡し会 5/5
これ場所シークレット扱いなのかな?よく分からないので書きませんがなんだったの??と不思議なイベントでしたけど満足度は高かったです。

「素敵な高層ビルからの景色を背負った荒牧編集長のいるお部屋に呼ばれて、大きなデスクに座っておられる編集長から校了紙に責了ハンコを押して頂き受け取る」

イベントでした。
何だったんだろうwwもうその状況が面白過ぎて笑いがこみあげてくる私…不思議なイベントだったと呟かれていた方の言葉の意味合いが凄い分かったんですけど、まず荒牧編集長の恰好がラフ。編集長なのに肩はだけてる。けしからん。いいぞ。

 
私はもうこの状況が面白いってなったのと編集長イベントの最後なのでお仕事仕様で編集長お仕事お疲れさまですーと言ったら、お?ってなってから凄い笑顔で「お疲れさまです!」て返ってきてやっぱり荒牧さん鏡のようだなというのにまた確信を覚える。それならばこの思わず笑ってしまうという自分の癖も悪くないかなとおもいました(作文)
ムック本そのものもそれに関わるあれこれも楽しかったし何よりこれをリアルタイムで見れた事が良かったなと思います。今!今!っていうのを体感するのが凄い楽しかった。
こういう今ナウ上昇気流!っていうのを見てわくわくするのが本当に好き。

〇 演劇集団Z-Lion 東京大阪名古屋公演2018 『まっ透明なAsoべんきょ~』5/25マチネ@俳優座劇場

俳優座劇場はじめましてでしたけどすごく雰囲気のいい劇場で昔の映画館みたいな作りのロビーから客席にかけての動線が良かった。客席からの見え方とかはあうるすぽっとと近かったかな。何より4列目あたりから傾斜がついているのがでかい。聞いているかサンモール。コンパクトな小劇場って縦か横かって感じがあるけれど私個人的には横の幅がそこそこあるのが好みなので俳優座劇場ひとめで気に入りました。夜の再演とかここでやったらめちゃくちゃ似合そう。
本題。
もうセットがめっちゃくちゃかわいくてあのセットだけ見れる回、役者さんがいない時間にじーっと眺める時間のチケットみたいなの売ってくれないか…って入った瞬間から思ってました。妻極もそうだったけれど大道具として空間をつくるものが本物で構成されていて、そこに生身の人間が存在すると設定がファンタジーでもリアル感が増すのが凄い。どんなとんでも設定でもここにこの人達は生きているんだ、という実感を描きだすのにきちんと役回りを持っているセットがすごく素敵だ。
舞台となる喫茶店のセットだけで転換はない。その喫茶店が道に面しているので窓の向こう側の風景も作られていてガードレールとか道路向かいのお家とか見えるし、坂道に立っているんだなと分かる作りと役者さんの演技が最後にあんな風に回収されるとは思わなかった。

お話はすごく優しく切ない物語で、誰も悪い人はいないし、誰かを責めるひとはいない。疑心を持ってなんだ!と問い詰める事はあってもそこから話された言葉を責めたり否定する人がいないのは、透明な世界の住人達の不思議で変わっていてもどこか憎めないチャーミングさとひたむきさを皆好きだったからなんだろう。

切ないなあと思ったのはキノコ以外の透明人間、ピータン、サーモン、おいなりさんは既にキノコが今回体験したことが済だった訳なんだけど、その時何をしたかっていうのがね…切ない。それぞれお別れを経験しているのにあんな風に明るくかわいく、そして仲間のために!って楽しんでる透明人間たちめちゃくちゃかわいくてきゅんきゅんした。サーモンとおいなりさんの色味がすごいけどかわいいコンビが本当にお人形さんみたいに愛くるしい。ゆうまっちょの校條君は薄ミュ不知火からゆうまっちょなのふり幅でかすぎでめっちゃ楽しいでしょー。
翔さんのピータンはあの見た目で一人称「拙者」なのかわいすぎて顔を覆った(実話)ケンケンかよ…。
まず翔さんが小さな女の子と相棒みたいな関係性なだけで100点満点。
キノコとラズボみたいなことしてるのかわいいし、凄腕の販売人になってるピータンかわいい…。散々言っているけれど翔さんの声の説得力はどこの世界に置いても馴染みを見せる事が一番強みかもしれない。今回もピータンが事の説明をする役回りなんだけど「そうなんだ…」ってそのまますとんと落とし込む力があるあの声は以前に荒牧さんが話していた

 

「共演して感じるのは、役柄との間の違和感がまったくないということなんですよ。

――違和感?

荒牧 役を毎回、違和感なく成立させるって、当然求められることのようで、実はすごく難しいんです。どんな俳優さんも、以前にやっていた役の影が見えたりするものだし、だからこそ「この人はこういう役が合う」とか「ハマり役」というものができてくる。翔さんに関しては、いい意味でそれがない。どんな役でもすんなりと入っちゃう。僕もそうなりたいです。」

 

 

富田 翔×荒牧慶彦『炎の蜃気楼昭和編』シリーズ 濃厚ラブシーンができるまで - ライブドアニュース

これが一番近いのかもしれない。
翔さんが演じたどの役を見てもこの人は今までこうして生きていたんだろうなというバックボーンが見える、考える事が出来る演技を観ながらに感じるからこその説得力なのかな、という。違和感なく成立させる、それですTO。

最後の方のコウジ役の姜暢雄さんの演技が凄くよくて…そこで思わず涙がこぼれてしまったなあ…本当に些細な所なんだけれど気持ちが伝わってきた…

もう一人のキノコも見て見たかった。これは子役の子の雰囲気で大分変るだろう。
当たり前なんだけど釈由美子さんめっちゃくちゃ美人でかわいくて!眼福ーー!!ってなったので美人の遺影とかそんな24時間テレビのドラマみたいなのやめて泣いちゃう!!ってなった所での最後の最後で本当に泣けてしまった。
あの作りずるい。
カテコの後にもう一回EDがくるのずるーーーーーい!!すき。
どの登場人物も必要で無駄がなくて皆のキャラが立っていてコミカルだけど切なくもあってという素敵なお話だった。逆に言うとファンタジーにしないと大分重たい題材だった。

これから大阪名古屋で公演があるので機会があれば是非見てもらいたい作品です。

演劇集団Z-Lion 次回公演

さあ、来月は刀剣乱舞!はじめよう!!!ですね!

 

さよならの季節

推しが引退してしまった…といっても若手俳優でもアイドルでもなくスポーツ選手の推しのことです。
少し、今思っている事をつらつらと書きます。

スポーツ選手の選手生命というのは本当に短い物で特に野球サッカーのようなメジャーなものではないとなかなか生計を立てられないという現実的な事がついてまわるのでそれだけで食べていく人は少ないし皆それぞれにセカンドキャリアを形成していきます。私の応援してたひとはきちんとしたお金をもらっていた方だと思う。
本人はそこに対してプライドを持っている人だった。今よりまだ若かった頃はそのプライドがちょっと邪魔をしていて所謂ファンサービスをよしとしない人だった。
サービス精神自体はとてもあるから仕事としてする上ではきちんとするし対応も悪くないけれど本質的に自分はプロの選手なのだという事が一番最初にあったので出待ち入り待ちに対する対応が他の人に比べて素っ気なかったと思う。
でもそれはそういうものだと思うし何よりも試合での結果が全てだという人だった。でも伝わりにくいから大丈夫かなーと心配していた位には私は古参だった。
本人もことある事に言っているが彼が変わったのは東日本大震災の後だ。
忘れようにも忘れられないあの震災の時、スポーツ選手という娯楽の部分としての存在を担う立場の人たちはとても弱かった。野球やサッカーという大きなスポンサー母体がいるところならばいい。でもそうじゃなかった私たちの球団は活動休止を余儀なくされた。そうだよね、そうなるよね、と代表が目を真っ赤にしながら開いた記者会見を見ながら思ったのを覚えている。あの年のチームはとてもよくて優勝が狙える位置にいたのだから悔しさもあるし、何よりそうせざる得なかった代表の気持ちがつらすぎて泣いてしまったのを思い出した。
チームはシーズンシートを払い戻すと言った。試合が無くなってしまったからそれはごく当然の措置であったけれど、応援しているファンの中には「払い戻さずにそれをそのままチームのために使って欲しい。少しでもいいから役に立ちたい」と払い戻さなかった人たちもいた。私の持っていたシーズンシートもそうした。
そんな中選手たちにはシーズン途中での解散が告げられた。つまり、無職になった。
リーグの救済によってもう移籍できる時期では無かったけれど残りの契約を引き受けるという条件のもとにそれぞれのチームに期間限定の移籍をすることになった。
その際信じられない事を聞いた。直接選手たちに、見える場所で「捨てていくの?自分達だけ安全な場所に行くの?」というような言葉がいくつも投げかけられた。あまりに驚き過ぎて何も言えなくて、無職になってしまった事を知らないのだろうか…とすごく苦しくなった。あれは震災の時の色んな気持ちの揺らぎがそうさせたのかもしれないと少し時間が経過してから思えるようになったけれどあの時から私はネットの不特定多数の人が言う事を信じなくなった。自分が知っている事、自分が信頼している人の言葉以外で傷つくことはしないと、変な所で経験値が上がった。
震災の後、チームは復活したけれど同じチームには戻れなかった。前にも書いたけれどプロチームは毎シーズンキャスト変更。
全く同じ布陣でということは殆どない。
実際推しも移籍を決意したことがあるのを知っている。
それでも彼を踏みとどまらせたのは震災の経験だった。
自分の事だけではなくて地域のためにプレーをすると決めてから、本当に柔らかくなった。

結果的に彼が引退をすると決めたこのシーズンまでの間で、震災の時の事を知っているのは彼だけになった。年齢も上がってベテランと言われるようになった彼は目に見えて柔らかくなった。試合中の厳しさは変わらないし誰よりも走る、誰よりも動く、どこにでも突っ込んでいくのは相変わらずで大きい怪我、戦線を離脱するような怪我はないものの、毎シーズンどこかしらに怪我をしたり顔を切ったりしていた。それでも最後まで試合に出る事を望み、最後まであきらめないひとだった。
今シーズン限りの現役引退を発表してから、チームは彼に相応しい花道を作ってくれた。地下鉄には引退シリーズのポスターが貼られ、会場では記念グッズが売られ、今までのディスコグラフィのようなミュージアムが作られ、縁がある人達からのメッセージが流された。それを見るだけで泣けてしまったし、こんなに愛される選手だったんだとめそめそしてしまった。
引退発表から初めての試合では試合を決める得点を叩きだして「本当に引退するの?」と終わってから皆そう言っていた。今からでもいい、撤回してという声を沢山聴いた。同時にあちこちに居るかって一緒に戦ったひとたちが見に来てくれた。一番遠い人はブラジルからで、嘘でしょってびっくりしたけどそれだけ愛されるひとだったのだ。
ホーム最後の試合は負けてしまったけれど、その日思いもかけないものを見た。試合後に選手がコートを一周してハイタッチをするサービスがあるけれど、一番前に来ないと当然出来ない。2列目3列目になった人には手を振ってありがとー!とするのが通常だった。でもその日はもう最後だと知っている観客がいつもの倍以上コートサイドにおしかけた。それに彼は一人ずつに丁寧に応えて回っていた。すごい光景だった。あちこちで抱き合って、泣いている人もいた。ありがとうって言葉が何回も何回も聞こえた。
もう他の選手は引き上げてからもずっとずっとコートまで来れない人の所まで行って今までの感謝の気持ちを伝えていたのを見て、その日の試合中から堪え切れなかったものがまたぽろぽろと零れてしまって本当に本当に最後なんだな、ってその時初めて実感した。
その時点で試合はまだ残っていたけれど私が実際に見るのは最後の日で、向こうもそれを知っていた。こちらに来てくれた時自分がどんな顔をしていたのか分からない。
この日が来るまでに何ていおう、何を言おうって推しと孫の接触よりずっとずっと考えていても答えは出なかったしぎゅーーーっとハグされて「ありがとうね」って言われた瞬間にこんなに泣けるのかってくらい泣いてしまった。
お疲れ様、ありがとう、最後まで走って。
そんな事を言った気がする。
引退を発表してから「悔いはない」と繰り返し言っていた人の言葉に嘘がない事を知っているからこそ最後まで、あと少しだけ最後まで走ってと言った。それが大好きだったからだ。
それからもうひとつ言った。最後のホームは大好きな推し箱では無かった、それが少し残念だなと思ったりもしていたけれど結果としては大正解だった。
本当に本当に長い間その会場で彼は試合をしていたからだ。一番古い記憶になるともう20年位昔の話。だから「この会場で良かった」そう言ったらそうだね、と返されてやっぱり泣いてしまった。
引退を発表してからどの試合でも相手チームからも応援してる人達からも彼に対してのメッセージを見せてくれていた。最後の試合もそうだった。そして終わってからも連日のようにインタビューやら特集が組まれていてこんな風に愛されるひとだったことを改めて実感して拍手を送りたい気持ちでいっぱいになっている。

きっと本当に淋しくなるのは次のシーズンにもうユニフォームを着て走る姿がない事を見た時だ。
いつかは来る時だと思っていたものが来てしまっただけの話。
突然お知らせではなくお別れするための機会もきちんと作ってくれたという恵まれた話。
それでもやっぱりさびしい気持ちはある。
どんな世界にいても「ずっと」とか「永遠に」というのは無いのだから、その時に後悔がないように自分の気持ちに真っ直ぐに見たいものを見ていこう、って改めて思った春でした。
ずーっとずっとわたしの一番だったし、これからもそうだよ。
本当に本当にありがとう。